格安でホテルに宿泊したい人から人気のカプセルホテル。部屋はカプセルのような狭い空間だけど、泊まることだけが目的であれば、大した不自由ではありません。
値段と目的を考えれば、バイトも楽そうなイメージを抱きますが、本当のところはどうなのでしょうか?
今回は、都内の某カプセルホテルで働くスタッフに、仕事内容やメリット・デメリットを詳しく教えていただきました。
仕事内容
仕事内容は、フロント業務、軽食作り、人手が不足している場合は、ベッドメイクも行います。一般的なホテルフロントと違い、やることが多いです。
フロント業務は、予約の受付・予約データの入力・チェックイン・チェックアウトです。
チェックインの流れは、以下の通りです。
来客者のデータをパソコンから探し出しチェック⇒必要書類に記入してもらう⇒利用が初めてのお客様には、ルールや設備を説明(マニュアルを読み上げるだけでよい)⇒大きな荷物を預かる(カプセルホテルでは個室に荷物を置けないため)⇒会計⇒鍵渡し
また、設備やルールについて質問を受けることもあるので、基本的なルールは覚えなければいけません。
軽食は、
夜(22:00以降に注文が多い)⇒パスタ(レトルトパスタを湯煎し、具材をのせる)、ワイン
朝食⇒パン(オーブンで焼く)、サラダ(野菜を切る)、ご飯(炊飯器で炊く)
といった具合です。
いずれも簡単な調理で、マニュアルもあり、誰でも作れます。
楽なこと
通常のホテルのような、きちっとしたおもてなしは求められないことです。言葉遣いや立ち居振る舞いなどを厳しく教育されることはありません。
いわゆるネットカフェみたいな接客で構いません。実際、日本語が不自由な留学生の方も(日本人客相手に)接客しているくらいです。ベテランスタッフが常に近くにいるので、わからないことがあれば、すぐに助けてもらえます。
マニュアル対応で十分なので、接客が苦手な人やコミュニケーションが苦手な人でも務まります。
きついこと
きついことは、やることの多さです。フロントだけでなく、料理や清掃など一通りの業務を課されるので、暇な時間はありません。
特に忙しい時間だと、チェックインに加えて夜食の注文も殺到するので、慣れないとパニックになってしまうかもしれません。暇なバイトを望む方には、向かないでしょう。
メリット
教育は厳しくなく、高度な“おもてなし”も求められないので、適性に関係なく誰でも働けることです。
仕事の種類は多く忙しいですが、飲食店と比べれば大したことありません。逆に言えば、飽きたり退屈することもないので、メリットの方が大きいです。
デメリット
厳しい接客を要求されないので、本格的なおもてなしを学びたい人には向きません。ビジネスホテルや高級レストランのような、きちんと教育を受けられるバイト先を選ぶべきです(その代わり、仕事もきつくなることを覚悟しておきましょう)。
また、仕事は忙しいので、暇なバイトを探している人にも不向きです。警備員や看板持ちのように、ただ立っている(or 座っている)だけの仕事を選びましょう。
まとめ
以上、カプセルホテルバイトの詳細を紹介してきましたが、ここで述べたことは、あくまで今回取材したカプセルホテルのみの話です。他のところは、仕事内容や職場環境も異なる可能性があります。
ただ、カプセルホテルなどで、接客教育はどこも厳しくないはずです。カプセルホテルの利用目的は、手軽さや安さであり、おもてなしを求めるお客様は、ビジネスホテルや高級ホテルを利用します。
なので、接客に憧れはあるけど厳しいのは苦手、適度な忙しさを望んでいる方に、カプセルホテルのバイトはおすすめです。
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