最近、減少著しい車内販売ですが、まだまだ多くの列車で実施しています。今回は、経験者が語る、車内販売バイトの詳しい仕事内容とメリット・デメリットをまとめました。
仕事内容
車内販売のお仕事では、主にお客様へドリンクやお菓子、お弁当を売ります。ワゴンを押して通路を歩いていき、呼びかけます。もしも呼び止めるお客様がいらっしゃれば、その場でお会計と注文された商品を提供します。飲み物の注文があった場合はそこで淹れてお渡しします。ワゴンを押していない時は、車内の清掃をしています。
商品の販売、接客、精算、品出し、クレーム対応などが主要な業務内容ですが、ゴミの回収はテロ対策として横持ち業者に一任されます。この仕事はワンオペも珍しくないため、休憩は余裕のある時に自分の判断で取ることが常です。出勤の際には会社から規則によって支給される鉄道の回数券を利用するのが普通の流れとなっています。
特急列車の車内にて、お菓子やおつまみ、飲料水やビールなどの販売業務を行っていました。
仕事の流れとしては、始発駅にて商品の補充やカートへの搭載を行ったのち、必要な釣銭の準備後に列車内に乗り込みます。運行中の列社内にてカートを押しながら呼びかけを行い、終点までの区間にて電車内を往復して販売を行いました。
大変だったこと
車内販売なので、もちろん車両が揺れます。そんな中でまっすぐ歩いて行くのはとても辛かったです。ヒールを履いていたので、気をつけないと転びそうになりましたし、バランス感覚がとても大事でした。慣れない時はコーヒーを淹れるのも難しかったです。
揺れる道を電車が走る場合、商品を崩してしまわないように注意することが重要で、この点を疎かにしてお客さんからクレームが来る場合もあります。また、小さい子が車内を走り回って商品を倒してしまうリスクもあります。
運行中の列車は振動があり、注意してカートを押さないと商品が散乱してしまいます。また、通路がせまいため、トイレなどに行き来するお客様の邪魔にならないよう、通過するスピードとタイミングを推し量る必要がありました。
良かったこと
とにかくお客様とお話が出来るので、とても楽しいです。コミュニケーション能力もすぐにつきます。年齢層は様々なので、色々な話ができます。また、自分も旅行しているような気分を味わうことができるので、とても楽しいです。
多くの場合は定期的に昇給するようになっているため、長く続けたい人にこそ適しています。また、販売する弁当などは非常においしく、自分で購入する価値があるといえるでしょう。そして何より、電車に乗って各地の風景を楽しむことができます。
私が従事した列車はビジネスマンの方の利用が多く、お忙しい方が大半のため、販売の際のストレスを少しでも軽減するために商品の渡し方や釣銭の計算などをより丁寧かつスピーディーに行うよう意識していました。その経験は簡単な反復作業でも意識してフローをイメージする訓練となり、普段の生活や他の仕事でも役に立っています。
まとめ
列車内では、通常の販売と異なり揺れるので、バランスを崩したり商品を落としたりといったトラブルがつきものです。油断すると大きなミスにつながりやすいので、注意しなければなりません。
勤務中はずっと列車に乗っていられるので、特急列車好きには夢のような体験になるでしょう。
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