パチンコ屋のバイトと言えば、耳をつんざくような騒音やタバコの煙など、“きつい”イメージしか浮かばないかもしれません。
事実、きついなんてものではないようです。騒音やタバコばかりか、力仕事やお客様から罵声を浴びせられたりと碌なことがありません。
そうは言っても、働いている人もいるわけだから、「何かひとつくらい良いこともあるはずだ」と期待したくもなりますよね?
バイト経験者に詳しく話を伺ったところ、意外にも“楽”に感じられる部分があるそうです。
仕事内容
パチンコ屋の仕事は、次の4ポジションに分かれ、どれかひとつを専属で担当します。
ホールスタッフ
バイトの大部分は、このポジションの担当になります。特に男性は全員、ここに割り当てられると思ったほうがいいでしょう。
ホールスタッフは、館内を巡回しながらお客様対応する仕事が中心です。例えば、お客様からタバコやコーヒーなどの注文があれば、パチンコ玉と交換でそれらを台まで運びます。パチンコ屋は騒音のため、聞き間違いも起こりやすく注意が必要です。タバコの銘柄も覚えなければなりません。
中でも一番きついのが、ドル箱の移動です。玉が一杯に詰まったドル箱は、約10kgの重さになります。これを台へ上げ下げしたり、運んだりするのでかなりの力仕事です。
その他、トイレ清掃、灰皿交換、パチンコ台にトラブルがあれば修理をします。
カウンタースタッフ
パチンコ玉と景品を交換する係です。玉の数に応じて交換できる景品を案内します。ドル箱を運ぶような力仕事がないので、女性が優先的に割り当てられる傾向にあります。
ワゴンスタッフ
コーヒーや軽食を販売する専属のスタッフです。各台を巡回し、お客様から注文を取り、必要なメダルや玉を受け取ります。こちらも基本、女性優先です。
クリーンスタッフ
主に、閉店後の仕事となります。
トイレの清掃、灰皿の回収、ゴミ捨て、床の清掃といった内容です。
求人は、『清掃係』として他部門とは別個に募集されます。
パチンコ屋バイト経験者の評判
きつい
体力的には玉運びが一番つらいと思います。女性で5kg以上の重さの箱を上げ下げするのは非常に辛かったです。ただし、一番辛いのは接客でした。負けているお客様には罵声を浴びせられることもありますし、ナンパをしてくるお客様もいらっしゃいました。
(Pさん 20代 女性)
肉体労働な上、朝早く夜遅い仕事なので体調を崩しやすいです。しかし、シフト制でギリギリの人数で回しているため、体調が悪くてもなかなか休ませてもらえず、休むと全スタッフから嫌な目で見られたり陰口を叩かれたりします。休んだ次の日は、出勤している全員に「休んですみませんでした」と頭を下げて回らないといけませんでした。
(Sさん 30代 女性)
玉の入った箱を運んだり、大当たりしたお客様に代わりの箱を持っていく力仕事や、基本立ちっぱなしで忙しいときは一日中走り回ったりしなければならなかったので肉体的にしんどいです。
(Mさん 30代 男性)
音がとてもうるさくて、初めて働きに行った日には、帰ってきてもまだ耳元で鳴っているかのようでした。他にも重たい物を持たなくてはいけなかったりという事もあるのですが、私は何せ音の大きさと賑やかさが辛かったです。
(Mさん 40代 女性)
きついのはドル箱を運ぶ作業です。一箱程度であれば楽ですが何箱も運ばねばならず、腰に過度な負担を強いられてしまいます。しかも玉をちょっとこぼしただけで怒鳴るお客様も少なくないため、精神面でも苦痛に感じる時があります。
(Hさん 40代 男性)
楽
基本的に作業内容以上の時給が発生しているように感じます。お使いのサービスだったり、ホールの灰皿清掃だったりをしているだけであんなに時給ももらえるなら良いと思ってしまいます。ただし、噂通りタバコと音は最初なれないと辛いですが。
(Pさん 20代 女性)
楽と思ったことは一度もありませんが、新しい機種が出たり自分が打ってみたい台があると、お金をかけずに営業終了後に残って試し打ちができる事はとても嬉しいことでした。また、遅番のシフトの時は昼まで寝たり、買い物に行ったりできるのもよかったです
(Sさん 30代 女性)
他店舗に市場調査的なことをしていますので、その時は楽です。
他店舗に車で向かっているときも1人なので気楽ですし、他店舗にいってもどの台に何歳ぐらいの男性か女性かを調査せるだけなのでその時間だけは楽でした。
(Mさん 30代 男性)
楽というほどではありませんでしたが、少しぐらいサボってもバレる事はなかったところです。
本当だったら怒られてしまうのでしょうが、上手く誤魔化す事が出来ました。それに、仕事の内容もほとんど毎日同じなので、そこが楽でした。
(Mさん 40代 女性)
比較的覚えることが少なく、簡単にバイトに入ることができます。しかも時給が高いためお金も貯まります。更に暇な時間がないため時間の経過が早く、あっと言う間に定時になるのです。それと若い女の子が多いため空き時間ができた際にお喋りも楽しめます。
(Hさん 40代 男性)
失敗談
常連のお客様と仲良くなりすぎてしまったことです。たまたま近くのカラオケにアルバイト終わりに行ったところ、常連のお客様にばったり会ってしまい、一緒にカラオケをすることになりました。その後お付き合いを迫られてお断りをしてから態度が豹変して、負けると罵声を浴びせられた経験があります。
(Pさん 20代 女性)
カウンター業務でお客さんから預かったレシートをスキャンし忘れ、未処理を出してしまったことです。閉店終了後の締め作業で発覚し、処理が終わらず遅くまで残ることになり、上司やスタッフに迷惑をかけてしまいました。
(Sさん 30代 女性)
基本バイトリーダー的な人がインカムを使って各バイトに指示を出して、その指示に従って動くのでパチンコ屋の騒音の中でインカムの指示を聞かなくてはいけません。
なので聞き間違えなどが多く、自分は休憩時間でもない時間に休憩と聞き間違えて休んでしまったことがありました。
(Mさん 30代 男性)
通路を歩いている時につまずいてしまって、お客様のドル箱を倒してしまった事です。お客様は許してくれたのですが、後で店長にものすごく怒られました。
それからは足元には十分気を付けて歩くようにしました。それからは一度もこんな事はありませんでした。
(Mさん 40代 女性)
ドル箱をひっくり返してしまったことが、今でもトラウマの様に抱えています。山積みになったお客様のドル箱を、無理をして自分の許容量を超えて運んだ事が失敗の元でした。しかも玉は店内中に転がってしまったため収拾をつけるのに大変な思いをしました。
(Hさん 40代 男性)
まとめ
経験者の“口コミ”を見ても分かるように、パチンコ屋バイトの中でも、特に“きつい”のが『ドル箱の運搬』です。10kg近くある重いものを上げ下げすることになるため、男性でもかなりの負担になります。
重いだけでなく、「ドル箱をひっくり返してしまった」という失敗談も語られており、“ドル箱”業務は最大の鬼門と言えそうです。
その他、「お客様から罵声を浴びせられること」や「店内の騒音」も辛いですが、ドル箱に比べれば大したことないでしょう。
きついことばかりでなく、「覚えることが少なく仕事も簡単で、その割に給料が高い」というメリットもあります。
「タバコが苦手」「騒音に耐えられない」「体力がない」という方には向きませんが、精神的・肉体的強さを兼ね備え、お金を稼ぎたい人であれば、意外とおいしいバイトに思えるのではないでしょうか?
ここまで読んで、そんなに“きつい”感じがしなかった人は、ぜひ応募してみてください。
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